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  • 日本におけるアズキの単一栽培化起源、および栽培化関連遺伝子の進化 農業生物資源研究所 遺伝資源研究センター 内藤 健 先生

    サイエンス誌(Science)に掲載された日本人著者からの日本語タイトルとコメントを紹介します

    日本におけるアズキの単一栽培化起源、および栽培化関連遺伝子の進化
    A single domestication origin of adzuki bean in Japan and the evolution of domestication genes

    SCIENCE 29 May 2025, Vol 388, Issue 6750

    アズキの栽培化起源が縄文時代の日本であることを集団ゲノム解析によって明らかにしました。考古学では稲作伝来よりも以前から日本で独自の作物が成立していたとする仮説が提唱されていましたが、今回の発見はそれを裏付けるものとなりました。

    農業生物資源研究所 遺伝資源研究センター
    内藤 健

    https://www.science.org/doi/10.1126/science.ads2871

  • 【NEW】第49回 Science Café 数滴の血液でAIが見抜く、あなたの本当の健康年齢 ―未来を予測する新手法―

    Science Caféの概要

    Science Café はScienceまたは姉妹誌に研究論文等投稿が掲載された日本研究者の方にZoom Webinarによるライブ配信にて講演して頂くイベントです。

    研究内容の解説に加え、研究にまつわるエピソード、社会に与える影響や提言を交えてお話して頂きます。Q&Aセッションも設けております。参加は無料です。

    日  時:2025年7月15日(火)14:00~14:40(予定)
    演  題:数滴の血液でAIが見抜く、あなたの本当の健康年齢
                     ― 未来を予測する新手法 ―
    演  者:王 梓(オウ ジ)先生
         大阪大学蛋白質研究所 特任助教

                      高尾 敏文 先生
           大阪大学名誉教授
           現:大阪大学蛋白質研究所 特任教授/株式会社リガク、フェロー

    写真左から:高尾 敏文 大阪大学名誉教授
    (現:大阪大学蛋白質研究所 特任教授/株式会社リガク、フェロー),
    汪 秋益 大阪大学蛋白質研究所 元助教(現:島津製作所),
    王 梓 大阪大学蛋白質研究所 特任助教 , 
    水口 賢司 大阪大学蛋白質研究所 教授

    概要:私たちの研究チームは、ステロイドという体内ホルモンの働きに注目し、それらの情報をもとに健康状態を表す「生物学的年齢」を予測する新しいモデルを開発しました。これは、実際の年齢とは別に、体の中がどのくらい若いか、あるいは老いているかを示す指標です。この予測モデルでは、ほんの5滴ほどの血液から、22種類のステロイドホルモンのレベルを調べます。これらのデータは、質量分析法という非常に高精度な分析手法を使って得られています。その正確なデータをもとに、最先端の人工知能(AI)技術を活用して、生物学的年齢を算出します。この研究によって、将来的には健康状態のチェックや、加齢に伴うリスクの早期発見、さらには病気の予防に役立つ新しい健康指標としての応用が期待されます。

    研究概要図

    掲載号:Qiuyi Wang†, Zi Wang†*, Kenji Mizuguchi,
    Toshifumi Takao*. Biological age prediction using a DNN model based on pathways of steroidogenesis. Science Advances, 11(11), 14 Mar 2025.
    DOI: 10.1126/sciadv.adt2624


    腸内菌叢と生命をつなぐ

    Sponsored by:Noster株式会社

    https://www.noster.inc/jp/


    Science Cafeのお申込み

    以下のURLよりお申込みください。
    https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_a5n-7w6rTk6w4sLkLfkNYQ

    https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_a5n-7w6rTk6w4sLkLfkNYQ

    ご登録いただく際、名、姓の順での記載となっておりますのでご注意下さい。また、確認メールにおいて敬称が省略される場合がありますことを予めご了承ください。
    定員になり次第、締め切りよりも前に締め切る場合がございますので、予めご了承ください。
    ご登録後、確認メールが届いたことをご自身にてご確認下さい。届いていない場合、メールアドレスおよび迷惑フォルダーなどをご確認下さい。ご不明点などございましたら以下メールアドレスにご連絡下さい。

    お問合せ先:Science Japan Office/株式会社アスカコーポレーション
    担当:松田裕子 E-mail: science_cafe_japan@asca-co.com


    Science Update

    サイエンス誌(Science)に掲載された日本人著者からの日本語タイトルとコメントを紹介します。

    https://note.asca-co.com/m/m33eda82c3a71


    Science Japan Office

    Science Japan Officeからのお知らせを掲載します。

    https://note.asca-co.com/m/m078ac111911e

  • 【期間限定】ASCA Academy ライティング講座 論文コースが特別価格にてご提供📣

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    講座内容:全16回(オンデマンド配信) 
    受講料:35,200円(税込)   
    ※通常価格;66,000円 

  • 【5月31日でキャンペーン終了!】ASCA Academyライティング講座 論文コース 今だけお得な全16回一括購入プラン

    沢山の皆様からご好評いただいております、春のキャンペーン「ASCA Academyライティング講座 論文コース 今だけお得な全16回一括購入プラン」ですが、5月31日をもって、以下のキャンペーンは終了させていただきます。

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    <受講料>
    17,600円(税込)※全16回分(一括購入のみ適用)
    一括購入特典として:第1回講座のテキストスライドをダウンロード可能(通常不可)

    「春のキャンペーン(5月31日お申込み分まで」
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  • LINK-J Conference – R&D × Investment -2025にてブース出展をしました!

    株式会社アスカコーポレーション(以下、ASCA)は2025年5月10日(土)に開催されたLINK-J Conference – R&D × Investment -2025にてブース出展をいたしました。

    非常に盛況なイベントであり、当日は多くの方に弊社ブースにお越しいただきました。

    イベントの様子(LINK-J公式SNSより)

    https://twitter.com/LINKJ20160324/status/1921005861188890686

    https://twitter.com/LINKJ20160324/status/1921139941788045812

    LINK-Jについて

    https://www.link-j.org/

    株式会社アスカコーポレーションについて

    https://www.asca-co.com/

  • 【7/9(水)~7/10(金)】バイオ医薬EXPO/インターフェックスWeek 2025にて、Scienceはブース出展します。

    Science/AAAS (米国科学振興協会)は、2025年7月9日(水)から2025年7月11日(金)にて開催されるインターフェックスWeek 2025にて、バイオ医薬EXPO内でブース出展をいたします。

    インターフェックスWeekにご参加の際は、是非Science/AAASブースにもお立ち寄りください。(インターフェックスWeekのご参加は事前登録が必要です)

    当日はScience Japan Office(株式会社アスカコーポレーション内)の担当者が常駐します。是非この機会にScienceの広告・求人サービスについてお問い合わせください。


    インターフェックスWeek 2025に参加登録する

    https://www.interphex.jp/tokyo/ja-jp/about/ipj.html

    Science Japan Officeについて

    https://www.asca-co.com/business/science.html

  • Science Japan Meeting 2025 Lecture Report: Nagahiro Minato, President, Kyoto University

    ■ Closing Remarks:
    Title: Role of Research Universities in Japan
    Speaker: Nagahiro Minato
    President, Kyoto University

    Nagahiro Minato, President of Kyoto University, concluded the Science Japan Meeting 2025 by expressing gratitude to the American Association for the Advancement of Science (AAAS) and other supporting organizations for sponsoring the event. He highlighted the increasing societal interest in Japanese universities and the growing expectations for research universities to play a significant role in addressing contemporary challenges. This shift aligns with reflections on Japan’s “lost decades,” a period marked by economic stagnation and social inertia following the nation’s earlier era of rapid economic growth driven by large-scale enterprises in the heavy manufacturing sector.

    Nagahiro Minato at SJM2025

    Minato noted that recent technological innovations and globalization have rendered Japan’s traditional growth model less competitive. Consequently, research universities are becoming central to technological innovation and human resource development. This shift necessitates that these institutions redefine their social missions and adapt their structures to meet evolving expectations.

    A fundamental principle of Japanese research universities has been academic freedom, which remains crucial for fostering basic research. Minato emphasized the importance of three key missions for modern research universities: ensuring academic freedom to drive groundbreaking research, creating multidisciplinary platforms to address emerging global issues, and efficiently translating scientific discoveries into societal values.

    From the lecture slides: The Principles and missions of contemporary research universities

    Minato also highlighted the need to rethink industry-academia collaborations, making them more efficient and flexible. He proposed comprehensive agreements that allow collaborations from the earliest stages of research and development (R&D), with a shared understanding of social needs and R&D targets. He emphasized the importance of industry contributions, such as financial investment and the provision of technology and human resources, to promote the social implementation of research outcomes.

    To illustrate the potential of industry-academia collaboration, Minato cited Kyoto University’s recent partnership with multiple companies to develop the photonic crystal surface-emitting laser (PCSEL), a groundbreaking semiconductor laser. He advocated for a model between industry and academia that is more reciprocal, interactive, and trusting to foster transformative innovations and address major social issues.

    SJM2025 Closing Remarks

    Science Japan Meeting 2025 Lecture Report

    https://note.asca-co.com/p/sjm2025

  • Science Japan Meeting 2025 講演レポート:湊 長博 氏 京都大学総長

    ■ 閉会の辞
    演題:Role of Research Universities in Japan(日本における研究大学の役割)
    演者:湊 長博 氏
    京都大学総長

    京都大学総長の湊長博氏は、「Science Japan Meeting 2025」の締めくくりとして、本イベントを共催いただいた米国科学振興協会(AAAS)およびその他関係機関に感謝の意を表した。続いて、日本の大学に対する社会的関心が高まっている現況に触れ、特に研究大学には現代における複雑な課題に答えるべく重要な役割が期待されていると述べた。この変化は、かつて日本が重工業などの大企業による急速な経済成長を遂げた後、長きに亘る経済停滞と社会の硬直化を招いた、いわゆる「失われた数十年」への反省とともに生まれたのではないかとの考えを示した。

    SJM2025で講演する湊 長博 氏

    何より日本の従来の成長モデルが競争力を失いつつあるのは、近年の技術革新や急速なグローバル化によるもので、その結果、研究大学は改めて社会的使命を再定義し、組織構造を進化させる必要があると述べた。

    日本の研究大学における基本原則の一つは「学問の自由」であり、それは基礎研究を推進する上で不可欠である。湊氏は、現代の研究大学が果たすべき三つの主要な使命として、①研究者の自由な発想に基づく革新的な研究の推進、②学際的なプラットフォームを通じたグローバル課題解決への貢献、③科学的発見、発明の効率的且つ迅速な社会価値への転換、を提起した。

    講演スライドより:The Principles and missions of contemporary research universities

    また、産学連携のあり方を見直し、より効率的かつ柔軟な協力体制を構築するため、研究開発(R&D)の初期段階から産業界と包括的な協定を結び、社会のニーズや研究開発の目標を共有することを提案した。さらに、研究成果の社会実装を促進するためには、産業界から大学発スタートアップベンチャーに対する投資や技術・人材の提供が不可欠であると強調した。そしてその社会実装の具体例として、京都大学が複数の企業と協力して開発した「photonic-crystal surface-emitting laser, PCSEL(フォトニック結晶レーザー)」について触れ、一般社団法人を立ち上げて、この革新的な半導体レーザーの実用化に向けた橋渡しを行っている事例が紹介された。湊氏は、産業界と学術界の関係を相互に信頼と尊重に基づいたものにすることで、社会に変革をもたらすイノベーションを生み出すとともに、主要な社会課題に解決策を見出すことができるのではないかと述べた。

    SJM2025 閉会の辞

    Science Japan Meeting 2025 講演レポート

    https://note.asca-co.com/p/sjm2025

  • Science 5月8日号 日本人著者の方の論文が3報掲載されました

    サイエンス誌(Science)に掲載された日本人著者からの日本語タイトルとコメントを紹介します


    中心対称スキルミオン磁性体におけるフェルミ面ネスティングが誘起する擬ギャップとフェルミアーク

    Pseudogap and Fermi arc induced by Fermi surface nesting in a centrosymmetric skyrmion magnet 

    SCIENCE 8 May 2025, Vol 388, Issue 6747

    【日本人著者の方より】
    スキルミオンとは、電子のスピンが渦状に巻いたナノスケールのトポロジカル磁気構造であり、次世代の磁気デバイス媒体として注目されています。本研究では、世界最小サイズのスキルミオンを形成する磁性体に対して角度分解光電子分光(ARPES)実験を行い、スキルミオン格子の形成にフェルミ面のネスティングが直接寄与していることを明らかにしました。

    東京大学物性研究所
    東京大学トランススケール量子科学国際連携研究機構
    近藤 猛


    2,3-ジヒドロベンゾフランの光化学的骨格転位を経由するアシル基の1,2-トランスポジション

    1,2-Acyl transposition through photochemical skeletal rearrangement of 2,3-dihydrobenzofurans 

    SCIENCE 8 May 2025, Vol 388, Issue 6747

    【日本人著者の方より】
    トランスポジションは、化合物の骨格を変えずに置換基の位置を移動させる反応です。今回の研究では、光化学的骨格転位を活用することで、アシル基のトランスポジションが様々な2,3-ジヒドロベンゾフラン骨格において進行することを見出しました。
    DEPARTMENT OF CHEMISTRY, UNIVERSITY OF CALIFORNIA
    藤生 基弘


    悪臭花におけるジスルフィド形成酵素の収束的獲得

    Convergent acquisition of disulfide-forming enzymes in malodorous flowers

    SCIENCE 8 May 2025, Vol 388, Issue 6747

    【日本人著者の方より】
    肉や糞のような臭いで昆虫を騙し、花粉を運ばせる腐肉擬態花の存在は、植物の驚異的な進化の典型例です。今回の研究では腐肉擬態花が臭い成分ジメチルジスルフィドを生み出すメカニズムを解明し、またその機能獲得がわずかなアミノ酸置換でもたらされることを実験的に示すことに成功しました。

    国立科学博物館植物研究部・筑波実験植物園
    東京大学大学院理学系研究科
    奥山 雄大

  • フェロー・アカデミーの「翻訳業界で活躍する受講生」に弊社社員のインタビュー記事が掲載されました

    株式会社アスカコーポレーション(以下、ASCA)の営業部に所属する村上 諭美のインタビュー記事が、フェロー・アカデミーのWebサイトに掲載されましたのでご紹介します。

    フェロー・アカデミーとは?
    フェロー・アカデミーは1975年の創立から一貫して翻訳の教育を行っている翻訳の専門校です。さまざまな企業とのつながりを生かし、実務翻訳、出版翻訳、映像翻訳のどれを選んでも専門性が身につくカリキュラムを提供しています。

    翻訳専門校フェロー・アカデミー

    記事では、大学時代に異文化コミュニケーションを学んだ村上が、人生を後悔しないために金融業界から翻訳の道へ転身した体験がつづられています。
    翻訳の基礎を学ぶためにカレッジコースに通い、実務翻訳の多様な分野に触れながら学びを深め、現在はメディカル翻訳会社で営業職として働いている経緯などについても紹介されておりますので、是非フェロー・アカデミーや翻訳業界に興味のある方はご覧ください。

    記事全文は下記より

    https://www.fellow-academy.com/achievement/%e6%9d%91%e4%b8%8a%e8%ab%ad%e7%be%8e/


    フェロー・アカデミーについて

    https://www.fellow-academy.com/

    アスカコーポレーションについて

    https://www.asca-co.com/