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  • ASCA Academy ライティング講座第6期 1回目講義のリポート

    2020年1月から開催しているASCA Academy ライティング講座、2023年7月より、第6期が始まりました。

    初回はいったいどのような講義だったのでしょうか。
    両コースの1回目の講義をリポートします。

    そもそもASCA Academy ライティング講座とは

    この講座は、株式会社アスカコーポレーションが開催する、医薬・サイエンス分野のライティング技術を学ぶための講座です。

    将来的に治験文書作成やメディカル分野の論文ライティングに携わることを目指している方、治験文書や論文投稿の際に必要な知識を深めたい方を対象としています。

    コースは2種類で、主にCTDなどの治験文書を扱う「治験コース」と、論文(臨床・非臨床)を扱う「論文コース」の2つを用意しています。
     
    講義はすべてオンライン上で行い、各コースの定員は10名程度と少人数制です。現役ライターが講師を務め、半年間、全12回の講義で、現場の実践的な知識を皆様にお届けします。
     
    講義形式は期ごとに変わりますが、第6期では、治験コースはワークショップ形式、論文コースは講義形式となっています。

    にぎやかな治験コース

    治験コースの1回目の内容は「医薬品開発計画を考えてみよう」で、扱う文書はCTD。6回かけてCTDを扱う予定で、今回はその1回目でしたが、「まずCTDについて」という解説が終わるとすぐ、実際に受講生がその場でワークをする、ワークショップ形式となりました。
     
    お題は、「自分で薬剤の開発計画を立てるなら、どんな薬剤にしたいか?」。「効能効果(対象患者)」「用法用量」「製剤/剤形」「薬剤の特徴やベネフィット」の項目を受講生が各自で考え、その後、発表をする運びに。
     
    1回目から受講生に発言をしていただく場面が多く、かなりにぎやかな雰囲気となりました。
     
    同じくワークショップ形式だった第4期もにぎやかな雰囲気ではあったのですが、今期はまた違った雰囲気でした。理由のひとつは、受講生の顔ぶれが今までと大きく変わったこと。過去の受講生はフリーランスの方がほとんどでしたが、今期の治験コースでは、半数以上が企業所属の方、かつ同じ企業からの受講生も。顔見知り同士もいて打ち解けた雰囲気だったということ、他の受講生からも積極的に発言が出たこと、また担当の三宅講師がざっくばらんな性格だということもあり、にぎやかで華やいだ雰囲気となったようです。

    三宅講師

    安定の論文コース

    一方の論文コース。1~9回目担当は益田講師ですが、全12回すべて第5期を踏襲し前回までに内容が確立されたこともあり、さすが、という安定感がありました。
     
    1回目の内容は「論文とは? -作成目的・基本構成・作成プロセス-」で、3回かけて論文について学ぶ内容です。最初は自己紹介と「メディカルライターはそもそもどのような仕事もしているのか」という内容の話から始まったのですが、益田講師も慣れた様子でした。
     
    1回目の講義で扱ったのは論文の基本構成といった基本のキであったり、すでに論文には慣れている方が多かったり、少人数制であったり、受講生の中にはリピートでの受講の方もいたり、と、皆さん無駄な緊張をせずに参加できていたのか、始終落ち着いた雰囲気でした。
     
    第5期までの論文コースも落ち着いた雰囲気でしたが、今期は今までよりもさらに揺るぎなさを感じる論文コースです。

    益田講師

    今後、4回目以降の講義では、図表作成や、スライド、ポスター作成を取り上げますが、過去の受講生からは、「図表作成やスライド、ポスター作成についての講義は初めて受け、新鮮だった」という声もありました。そのため、今後は雰囲気も変わっていくかもしれません。

    にぎやかな治験コース、安定の論文コース、と見事に雰囲気が異なる両コースですが、今後どのような講義となるのか、引き続きリポートします。お楽しみに。

    担当講師や第1~5期までの詳細などは、以下のリンク先からご確認ください。

    https://note.asca-co.com/n/nfd9b60e2d71b

  • Science Update 7 July, 2023

    サイエンス誌(Science)に掲載された日本人著者からの日本語タイトルとコメントを紹介します。

    電極厚みがミリメートルオーダーの蓄電池用途の超リチウムイオン導体
    A lithium superionic conductor for millimeter-thick battery electrode

    SCIENCE 7 July, 2023, Vol 381, Issue 6653

    リチウムイオン電池の電極厚膜化および全固体化は、電池性能向上への有望なアプローチです。本研究は、正極厚みが1 mmオーダーの全固体電池の実現を目指し、化学組成のハイエントロピー化に着目して最高のリチウムイオン伝導体の開発に成功しました。新物質を応用した厚膜電極は、室温から0°C以下の低温で優れた特性を示し、60°Cで大容量と大電流を示す厚膜型の全固体リチウム金属電池に応用可能でした。

    東京工業大学 科学技術創成研究院 全固体電池研究センター
    堀 智、菅野 了次

    https://www.science.org/doi/10.1126/science.add7138

  • 初めてのインターンシップ

    こんにちは。
    皆さま暑い中、いかがお過ごしでしょうか。
    さて、この度ASCAでは、夏のインターンシッププログラムを実施することとなりました!

    実はASCAとしては初の試みとなります。
    立教大学異文化コミュニケーション学部/研究科の山田教授のご紹介で、立教大学の学生様にお越しいただきますが、
    現在大学1年生の日本人の方と3年生のフランス人のお2人をお迎えします!
    お2人とも翻訳業界のお仕事にご興味をお持ちだと聞いてますので、今からお会いできるのを楽しみにしております。 

    私、茂木と、秋山がインターンシップ事務局となり、インターンシッププログラム終了までお2人をサポートいたします! 

    インターンシップの期間は2週間(8日間)を予定しています。
    今回のインターンシップ期間中、翻訳に関わる業務に触れ、知識や経験を積んでいただき、将来に繋がる体験をしていただけたらと、私たち自身も楽しく準備中です! 

    短い期間ですが、ASCAならではの翻訳会社のお仕事の魅力や、社会的役割りについて、しっかりとお伝えしたいと思っています。 

    ぜひお2人には、緊張し過ぎず、せっかくの機会を楽しんでいただき、たくさんコミュニケーションを取っていただけると嬉しいです!
    ASCA一同、お会いできますことを心待ちにしております。
    (文:茂木)

  • BioJapan 2023に出展いたします!

    Sciennce Japan Officeは昨年に引き続き、BioJapanに出展いたします。
    詳細についてはScience Caféなどでも告知いたします。

    BioJapan 2023にお立ち寄りの際は、是非、Scienceブースにもお越しください。

    BioJapan 2023開催概要:
    開催期間:2023年10月11日、12日、13日
    開催場所:パシフィコ横浜
    参加お申込み:下記BioJapan 2023のサイトよりお申込みください。
    ※BioJapanのサイトのお申込みページに偏移します。

    https://biojapan2023.jcdbizmatch.jp/jp/Registration

    昨年のScienceブースの様子:

    昨年は日本人冊子やScienceグッズの配布も行いました

    BioJapan 2023サイト:

    https://jcd-expo.jp/ja/

    アスカコーポレーション(Science Japan Office運営主体)サイト:

    https://www.asca-co.com/

  • ASCAの「品質ポリシー」公開:品質はサービスのすべて!

    会社を設立して28年、この間ずっと“品質”との戦いだった気がする。ASCAが目指す“品質“とは何か?

    読みやすい、専門性が高い、数字・単位を間違えない、タイポがない、誤訳がない、などを“品質の基準”、すなわち“高品質”だと思っていた。実際に仕事を進める中で、クライアントに「安心」「信頼」「経済性」を提供し、私たち社員、翻訳者などの関係者でその実行に取り組むすべてが“品質”であることが分かった。すなわち“品質”とは、クライアントが期待するサービスを提供することなのである。

    これがわかるまでに、随分いろいろな失敗を繰り返し、多くの教訓を得た。

    最初は専門用語などがわからず苦労した。社員や翻訳者などの教育が不十分だった。

    誤訳、タイポ、数字や単位ミスが連発し、出版物などに正誤表を載せる羽目になったこともあり、随分多くの改善提案書を出してきた。次回から気を付ける、工数を増やす、という対応の甘さが改善のチャンスを失った。

    改定翻訳のミスが減らなかった。そもそもいかに難易度の高い仕事であるかを理解せず、少額の予算と短納期で引き受けてしまったからで、自業自得である。

    失敗は山のようにある。「出入り禁止」「二度と頼まない」と言われたことも。それらの失敗が今のASCAの土台である。

    社員や翻訳者への教育を徹底し、薬がどのように開発され、市場に出ていくのか、研究者や医師たちの活動や価値について情報を随時共有している。

    人間の限界を知り、IT技術を駆使することでエラーなどのミスを減らすことができた。最初のうちは、慣れない翻訳者には抵抗があったようだが、CATを導入したことで、重複箇所のブレを防ぎ、用語統一が可能になった。さらに、MTを組み合わせることで翻訳者による入力の手間を大幅に減らし、QAツールでチェックの完成度を高めることもできた。それはこの数年の大きな成果である。

    そして、クライアントの期待を聞き取り、ASCAだからできる提案を働きかけるようになった。もちろん、予算、納期、仕上がりすべての合意が必要である。予算がないなら、急いでいるなら、何を重視し、優先するのか。すなわちPMの、聞く、話す、書く、交渉する力が“品質”の最重要ポイントであることが分かったのである。

    クライアントとどのような仕上げを求められているかを合意し、翻訳者さんやチェッカーさんを選び、説明し、約束してもらう、合意通りにできていることを確認して納品する。これこそが「品質」である。

    ここまで長い時間がかかったが、今ようやく「品質ポリシー」を策定し、公開することにした。

    是非、今のASCAの品質を試してみてほしい。

    ブログでのお知らせは、「品質ポリシーの向上を図る-顧客満足度の更なる向上を目指して」https://note.asca-co.com/n/ne4d30a2915e6

    日本語版は、https://www.asca-co.com/quality_policy.html

    英語版は、 https://www.asca-co.com/english_site/quality_policy.html

  • MT Summit 2023 のゴールドスポンサーを務めます!

    株式会社アスカコーポレーションは、2023年9月4日(月)から9月8日(金)にかけて、中華人民共和国マカオ特別行政区で開催される「Machine Translation Summit 2023」のゴールドスポンサーを務めます。

    開催概要

    主催:一般社団法人アジア太平洋機械翻訳協会ほか
    開催日時:2023年9月4日(月)~9月8日(金)
    開催場所:中華人民共和国マカオ特別行政区 Studio City Macau

    展示会公式サイト:

    https://mtsummit2023.scimeeting.cn/en/web/index/

    一般社団法人アジア太平洋機械翻訳協会

    https://www.aamt.info/

  • 【終了しました】第33回 Science Café 巨大スパインに基づく統合失調症の病態生理の新仮説- 神経細胞の“シナプス民主主義”の崩壊 -

    Science Cafeのご案内

    Science Café はScienceまたは姉妹誌に研究論文等投稿が掲載された日本研究者の方にZoom Webinarによるライブ配信にて講演して頂くイベントです。

    研究内容の解説に加え、研究にまつわるエピソード、社会に与える影響や提言を交えてお話して頂きます。Q&Aセッションも設けております。参加は無料です。

    日  時:2023年8月28日(月)14:00~14:40(予定)
    演  題:巨大スパインに基づく統合失調症の病態生理の新仮説
        - 神経細胞の“シナプス民主主義”の崩壊 -
    演  者:林(高木)朗子 先生
                     理化学研究所・脳神経科学研究センター・
          多階層精神疾患研究チーム チームリーダー

    概要

    従来の知見から、統合失調症の病態生理には何らかのシナプス機能の変調が関係すると考えられていましたが、その具体的なメカニズムは未解明でした。そこで我々は統合失調症モデルマウスのグルタミン酸シナプス機能を、シナプス入力がどのような行動表出へ至るかまで多階層に検証した結果、非常に強いシナプス(巨大スパイン)の出現により、神経細胞の演算機能が変調することを見出しました。グルタミン酸シナプスのどのような不具合が統合失調症の病態生理に関与するかを示唆したものであり、新しい仮説です。少なくとも一部の統合失調症群に関しては、新たな治療戦略を開発する必要があるかもしれません。

    掲載号:Science Advances 2023年6月9日号​
    “Distorted neurocomputation by a small number of extra-large spines in psychiatric disorders”
    SCIENCE ADVANCES 9 Jun 2023, Vol 9, Issue 23 DOI: 10.1126/sciadv.ade5973

    お申込み

    以下のURLよりお申込みください。

    https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_V_f0cGGfQfmMgWKM_YdorA#/registration

    ご登録いただく際、名、姓の順での記載となっておりますのでご注意下さい。また、確認メールにおいて敬称が省略される場合がありますことを予めご了承ください。
    *定員になり次第、締め切りよりも前に締め切る場合がございますので、予めご了承ください。

    お問合せ先
    Science Japan Office  担当:ランベッリ律恵
    E-mail: science_cafe_japan@asca-co.com

  • ASCA Academy ~パートナー勉強会~

    ASCA Academy パートナー勉強会とは、
    株式会社アスカコーポレーション(以下、ASCA)が開催する、専門知識の習得とスキル向上のノウハウを提供している学習の場です。翻訳初心者の方はもちろん、改めて基本を復習したい方もぜひご参加ください!
    ※ASCAで登録されている方のみの限定となります。

    担当講師紹介

    専門知識編:上條猛

    センパイに訊く ~Vol.10 Takeshi Kamijo~|ASCA Bulletin|アスカコーポレーション (asca-co.com)

    スキル向上編:渡辺 典子

    最新情報

    最新情報については、下記のnoteマガジン内で随時更新されています。
    是非ご覧ください!

    https://note.asca-co.com/m/ma91e9958a03a

    お問合せ先

    ASCA Academyパートナー勉強会 事務局
    株式会社アスカコーポレーション
    担当:宮脇、西澤
    電話:03-6459-4174

    バックナンバー

    第1回 専門知識編 テーマ「治験文書の全体像」

    https://note.asca-co.com/n/n97670cc15d38

    第2回 スキル向上編 テーマ「機械翻訳による作業の効率化」

    https://note.asca-co.com/n/n2ffb0f6a0953

    第3回 専門知識編 テーマ「治験総括報告書(CSR)、非臨床分野」

    https://note.asca-co.com/n/nf0653904cf0f

    第4回 専門知識編 テーマ「非臨床分野(予定)」

    coming soon…

  • 第3回ASCA Academyパートナー勉強会 専門知識編 ※開催終了

    ※本セミナーは終了いたしました

    第1回テーマ「治験文書の全体像」より、今度は少し掘り下げて治験総括報告書(CSR)、非臨床分野について解説いたします。講義前半はCSRの構造に始まり、パートごとの関連性を、講義後半は非臨床分野で行われる試験やそのタイミングを解説します。

    テーマ

    治験総括報告書(CSR)、非臨床分野

    内容

    第1回テーマで扱った「治験文書の全体像」から、今度は少し文書を絞り込んで、治験総括報告書(CSR)について、主にパートごとの関連性や、翻訳にあたって外してはいけない箇所など、図解を交えながら易しく解説いたしました。後半は非臨床分野の予告編として、動物試験や毒性試験のタイミングについて解説いたしました。※次回、もう少し掘り下げて解説する予定です。

    担当講師

    上條猛

    応募フォーム

    申込み受付終了

    お問い合わせ先

    ASCA Academyパートナー勉強会 事務局
    株式会社アスカコーポレーション
    担当:宮脇、西澤
    電話:03-6459-4174

    ※本セミナーは終了いたしました

  • 第2回ASCA Academyパートナー勉強会 スキル向上編 ※開催終了

    ※本セミナーは終了いたしました

    昨今多くのクライアントから納期の短縮を要求されております。
    弊社でも機械翻訳やCATツールを使用する案件が主流となってきており、
    改めて皆様に効率的なツールの使用方法を共有しました!

    テーマ

    機械翻訳による作業の効率化

    内容

    弊社の顧問でトップ翻訳者の渡辺典子が、実際にどのような場面で作業効率がアップできるか、CATツールを使用した例を交えながら、ツールの使い方を共有しました。また、弊社のシステム開発担当の早川より、CATツールの基本的な使用方法について説明いたしました。

    担当講師

    渡辺 典子

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    ASCA Academyパートナー勉強会 事務局
    株式会社アスカコーポレーション
    担当:宮脇、西澤
    電話:03-6459-4174

    ※本セミナーは終了いたしました