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  • 【2月4日(火)】「LINK-J バイオ業界2025年の展望」にてエレベーターピッチを行います。

    株式会社アスカコーポレーション(以下、ASCA)は2025年2月4日(火)に日本橋ライフサイエンスビルディング/Webで開催されるLINK-J MEMBER’S MEETUP バイオ業界2025年の展望の「新規入会員によるエレベーターピッチ」のプログラムに登壇いたします。

    当日は短い時間ではありますが、弊社についてご紹介をさせていただきますので、是非イベントにご参加ください。


    イベント概要

    開催日時:2025年2月4日(火) 18:00-19:30
    開催場所:日本橋ライフサイエンスビルディング201大会議室/オンライン
    ※現地参加はLINK-J特別会員のみとなります。
    参加費:無料
    参加申し込み:下記リンクからお申し込みください。

    https://www.link-j.org/event/article-44985.html

    イベント詳細についても上記リンクからご確認いただけますと幸いです。

    LINK-Jについて

    https://www.link-j.org/

    ASCAについて

    https://www.asca-co.com/

  • 【2月19日(水)】第8回自動翻訳シンポジウムにブース出展します。

    株式会社アスカコーポレーション(以下、ASCA)は、2025年2月19日(水)に開催される第8回自動翻訳シンポジウム「AI翻訳で言葉の壁がない世界へ」においてブース出展をいたします。

    自動翻訳シンポジウムにお越しの際には、是非ASCAブース(6番)にお立ち寄りいただけますと幸いです。

    開催概要

    開催日時:2025年2月19日(水) 12:45開場
    講演
    :13:00-17:00
    懇親会
    :17:00 -18:00 (有料)
    会場:品川インターシティホール
    〒108-0075 東京都港区港南2丁目15−4
    (JR山手線・京浜東北線・横須賀線・総武本線・東海道本線「品川駅」
    港南口より徒歩5分)

    会場へのアクセスはこちら https://sic-hall.com/access/

    自動翻訳シンポジウム参加お申し込みは下記より

    https://gcp.nict.go.jp/dai8-jido-hon-yaku/

    ASCAの自動翻訳関連の取り組みは下記より

    https://note.asca-co.com/n/nce61f8c50885

  • 【1月16日(木)】AI事業者ガイドラインのご紹介【AAMTセミナー】

    株式会社アスカコーポレーション(以下、ASCA)が会員の一般社団法人 アジア太平洋機械翻訳協会(以下、AAMT)のセミナーが2025年1月16日(木) 14:00-15:30にて開催されますので、ご案内いたします。

    開催概要

    この講演では、AI事業者ガイドライン作成の経緯とその利用方法を解説すると共に、MTユーザーガイドとの関連性を探ります。品質管理、プライバシー、著作権配慮などの重要テーマを取り上げ、機械翻訳における具体的な検討ポイントについて触れます。この講演を通じて、AIと機械翻訳の関わりや検討ポイントを理解し、機械翻訳の安全で効果的な開発・提供・利用に繋げていただければと思います。
    ※MT(機械翻訳、Machine Translation。自動翻訳、AI翻訳と同義)

    お申込み

    https://aamt.info/event/seminar/20250116

    登壇者

    小倉 知洋 氏
    総務省 情報流通行政局参事官室 参事官補佐

    吉田 薫氏
    総務省 情報流通行政局参事官室 主査

    日時

    2025年1月16日(木)14:00~15:30

    実施形式

    Zoomオンライン、講演後2週間のオンライン配信

    参加費

    会   員 :3,000円(不課税)
    学生会員  :1,000円(不課税)
    非 会 員 :5,000円(税込み)
    非会員の学生:2,000円(税込み)

    このセミナーの対象

    ・MT開発者、MT研究者
    ・翻訳会社経営者、翻訳会社社員
    ・翻訳者
    ・MT導入検討企業、MT導入済企業

    お問い合わせ

    〒160-0004
    東京都新宿区四谷4-7新宿ヒロセビル5F
    一般社団法人アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)事務局
    URL: https://aamt.info/  MAIL: aamtseminar@aamt.info

  • 【3月10日(月)】Science Japan Meeting 2025開催:産官学連携による日本の科学力強化を探る

    日本の科学技術力の低下が懸念される今、私たちは「産官学連携による日本の科学力強化」をテーマにScience Japan Meeting 2025を開催します。米国科学振興協会(AAAS)から科学誌Scienceおよびその姉妹誌の編集長であるHolden Thorp、パブリッシャーであるBill Moranが来日し、Scienceの取り組み、世界の科学界の動きなどを紹介する予定です。

    京都大学 高等研究院ヒト生物学高等研究拠点(WPI-ASHBi)拠点長である斎藤通紀氏、独立行政法人日本学術振興会理事の水本哲弥氏、京都大学総長である湊長博氏からは、官学としての科学力強化のための取り組みや提案をいただきます。

    スポンサーセッションとして、Noster株式会社、株式会社リガク、中外製薬株式会社様からも産業界を代表としてお話いただきます。

    初来日となるHolden Thorpは、カリフォルニア工科大学で化学の博士号を取得、エール大学でポスドク、ノースカロライナ大学チャペルヒル校においては、43歳でchancellorに就任(当時米国の大学の最年少指導者の1人)。アカデミアでの活動以外、創薬のベンチャー企業設立、コンサルタントや取締役として複数企業の経営に関わるなどのビジネス経験も持つ逸材です。彼の幅広い経験から日本に何を提言してくれるのか、注目ください。


    日時:2025年3月10日(月)12:00(開場)~20:00(Networking終了)
    場所:京都大学百周年時計台記念館(百周年記念ホール・国際交流ホール)
    主催:米国科学振興協会(AAAS)
    共催:京都大学
    参加費:無料

    参加対象
    ・Science誌および姉妹誌に論文が掲載された研究者
    ・大学/研究機関、および企業に所属する研究者
     ・研究成果の社会実装に関わる企業関係者
    ・学生(学部、大学院生)
    ・行政関係者、メディアなど

    Science Japan Meeting2025の詳細

    https://www.asca-co.com/sjm2025/

    English ver

    https://note.asca-co.com/n/n297f92cebc94

    参加のお申し込みは下記Formsより

    https://forms.office.com/pages/responsepage.aspx?id=0iNI7BMbXkWt-LBbtvbjJrI1hpehQVdJgrEYt-d3_OZUMTdVRjQ3WkVUWVcwU0FZSlJSTUFSSTJLRy4u&route=shorturl

  • 脳下垂体内分泌細胞の直接的な光受容によりホルモンが放出され、体表の色素沈着が促される – 東京大学 大気海洋研究所 海洋生命科学部門 – 神田 真司 先生

    サイエンス誌(Science)に掲載された日本人著者からの日本語タイトルとコメントを紹介します

    脳下垂体内分泌細胞の直接的な光受容によりホルモンが放出され、体表の色素沈着が促される
    Direct photoreception by pituitary endocrine cells regulates hormone release and pigmentation

    SCIENCE 3 January 2025, Vol 387, Issue 6728

    本研究では、メダカの脳下垂体の黒色素胞刺激ホルモン(MSH)産生細胞が紫外線感受性の非視覚性受容体を発現し、UV光の直接受容によってMSHを放出することを示しました。このホルモンは、体表でのメラニン蓄積を促します。すなわち、直接的な日焼け以外に、脳下垂体の光受容に端を発する紫外線防御メカニズムをもつことが示唆されます。

    東京大学 大気海洋研究所 海洋生命科学部門
    神田 真司

    https://www.science.org/doi/10.1126/science.adj9687

  • 新年あけましておめでとうございます。今年はLLMで躍進します!

    北浜にある少彦名神社で新年のお参りをし、土鈴(どれい)を購入。古来より鈴の音は徐魔(魔除け)の力を持つらしいので、しっかりASCAを守ってもらいます。
    おみくじは「吉半」。奮闘努力は成功の基になる、何度か失敗しても落胆せず心を強く持ち、正しい行いをし、望みを達成しなさい、と。どうも今年も楽はできそうにない?(笑)。
    チャレンジを忘れるな、と心して今年も励む所存です。

    いよいよ本格的にLLMを仕事に活用します。
    スピード化と効率化で、クライアントを驚かせたいと思っています。
    ありがとう30年、未来へよろしく。
    ASCAのリボーンに期待ください。
    今年もご愛顧、ご支援、よろしくお願いします。

    「30周年特設サイト」も覗いてください。

    https://www.asca-co.com/30th/future_index.html

  • 水素資化性メタン生成菌は地下メタンの安定同位体シグナルを上書きする – 産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地圏資源環境研究部門 – 眞弓 大介 先生

    サイエンス誌(Science)に掲載された日本人著者からの日本語タイトルとコメントを紹介します

    Hydrogenotrophic methanogens overwrite isotope signals of subsurface methane
    水素資化性メタン生成菌は地下メタンの安定同位体シグナルを上書きする

    SCIENCE 20 December, 2024, Vol 386, Issue 6727

    天然ガス(メタン)には、微生物が作る「生物起源」と地下の熱によって発生する「熱分解起源」の2種類が存在します。今回の研究では、地下環境を模擬する高圧培養装置を開発したことで、地下の生物起源メタンの安定同位体シグナルを実験的に再現することに成功しました。さらに、地下に生息する水素資化性メタン生成菌が熱分解起源メタンの安定同位体シグナルを生物起源メタンのものに上書きすることを発見しました。

    産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地圏資源環境研究部門
    眞弓 大介

    https://www.science.org/doi/10.1126/science.ado0126

  • ASCA30周年「未来へよろしく(未来)」ページを公開

    株式会社アスカコーポレーションの30周年を記念したサイトの「未来」のページが公開されました。
    「未来」のページでは、2024年10月24日の第33回JTF翻訳祭のプログラムとして実施された「AIと翻訳の融合」の記事に加え、同じ翻訳業界を支える方々、ASCAのパートナーへのインタビュー、30周年記念サイトに寄せられた応援メッセージの紹介などが掲載れています。

    是非ご覧ください。


    AIと翻訳の融合:翻訳者に期待する新たな挑戦と機会

    詳細は下記画像をクリックください。

    関西大学外国語学部 阪本章子教授 × 株式会社アスカコーポレーション

    業界を支える仲間たち

    中野 真紀様(翻訳者、第33回JTF翻訳祭実行委員長)

    記事内容は上記画像をクリックください。

    中野 真紀様(株式会社エレクトロスイスジャパン)

    記事内容は上記画像をクリックください。

    翻訳とAI

    ASCAのパートナー(翻訳者、チェッカー)の方にインタビューを行いました。

    https://note.asca-co.com/m/mb57f2ac65580

    ASCA30周年記念イベント

    30周年を記念して、10月に翻訳祭@金沢に全社員参加、12月に水族館貸し切り忘年会を開催しました。詳細は下記をご覧ください。

    https://note.asca-co.com/m/made33ec182fc


    30周年記念サイト全体は下記よりご確認ください。

    https://www.asca-co.com/30th/future_index.html

  • 翻訳者として、プロとして

    JTF翻訳祭2024が「ことばを伝える─情報、技術、文化、そして心を伝える」というテーマのもと金沢で開催され、実行委員長として大役を務められた中野真紀さんにお話を伺いました。


    福味:今回の大会は大盛況です。その大会委員長として、今回の翻訳祭はいかがでしたか。 

    中野:関西圏や関東圏以外の地方都市での開催に不安を感じていたものの、能登半島の震災からの復興を支援しようとする関係者の気持ちもあってか、想定以上の方が参加してくださり、情報、技術、文化、そして心を伝えるというテーマが伝わったことを感じ、ほっとしています。

    福味:今回の翻訳祭ではAIやMTPEをテーマとした講演が多くみられましたが、中野様ご自身はMTPEについてどのようにお考えですか?

    中野:翻訳者としては、エージェントとの契約がほとんどで、個人利用は基本的には禁止されているので、翻訳には使用していません。ただ、機械翻訳はあくまで便利な道具・ツールであり、敵対することなく、うまく活用することで、クライアントにより良い翻訳を提供し、かつ翻訳の仕事を楽にすることができると考えています。

    福味:道具として使うという観点で着目したいところや、もう少し掘り下げて何かご見解のようなものはお持ちですか?

    中野:機械翻訳といっても、DeepLやGoogle翻訳だけでなく、ChatGPTに翻訳をさせることを機械翻訳と呼ぶ人もいます。私の場合は、ChatGPTを内容のリサーチや背景情報の確認に利用しています。ChatGPTはヒントをくれる相談相手です。もちろん、結果をそのまま使うのではなく、自分の判断で情報を取捨選択しますが。
    例えば、参考資料がすべて英語やドイツ語の場合、概略を理解するには日本語の方が楽なので、機械翻訳があれば便利です。辞書を引くのと同じように、意味合いを理解したうえで、さらに詳細に調べたりします。

    福味:翻訳者として力量を高めていくことが、今後は今まで以上に大事だと講演でも伺いました。 

    中野:機械翻訳の精度が向上する中で、それを少し手直しするというだけでは、プロ翻訳者として生き残れないと思います。「短時間に大量の文書を取り急ぎ読める状態にする」ニーズに対してMTPEをする案件はあるかもしれませんが、それはサービスの一つであって、その仕事は本来の翻訳の仕事とは異なると思います。
    取り急ぎ読めるようにする、という仕事ばかりやっていると、仕事を丁寧に仕上げられなくなるのではないでしょうか。翻訳者として自分のスタイルを見つけ、プロである以上、翻訳者にしかできない品質を保つ努力が必要だと考えます。

    福味:後進の方にメッセージをお願いします。 

    中野:機械翻訳の登場で、翻訳の仕事はなくなるのでないかという不安を持っている人もいるかもしれませんが、翻訳の仕事はなくならないと信じています。20年ほど前、翻訳者になり始めのころ、私はチェックの仕事を多く引き受けていました。初心者がチェックをすることについては是非もありますが(ベテランがやるべきという考え方もある)、初心者はチェックをすることで多くのことを学ぶことができます。翻訳者になりたい場合、チェッカーから翻訳者に移行できるかどうかは本人の努力次第です。同様に、取り急ぎ読めるようにしてほしい、というMTPEの仕事からスタートしても、努力次第で翻訳者になることは可能です。

    いくら経験を積んでも、毎日勉強は怠りません。例えば特定分野の型にはまった文書ばかり翻訳していると、同じスタイルになってしまい、その分野以外の翻訳ができなくなってしまいます。自分が今携わっている分野の翻訳が、10年後にも同様に需要があるかはわかりません。そのためにも常に新しい分野に挑戦する気持ちでいろんな勉強をしています。これは新人に限らず、ベテランも一緒です。翻訳者の勉強会などに参加して、普段とは違う分野を知って、視点を変えることでスキルを広げることも重要だと思っています。努力は裏切りません。
    あなたに依頼したい、という価値を生める翻訳者であれば、AIがいくら進化してもプロとして活躍の道は広がるはずです。AIに使われるのでなく、うまく使い、明るい未来を作ってください。


    終わりに

    AIの進化が進む中、翻訳者としてどう仕事を取り組んでいくのか、変わること、変わってはいけないことについてメッセージを聞くことができました。こんな翻訳者さんと一緒に仕事したい、と強く思い、いっしょに業界を盛り上げていきたいと感じた次第です。

    中野 真紀 様

    中野 真紀
    JTF理事、第33回JTF翻訳2024祭実行委員長
    独日・英日翻訳者。ドイツのボン大学に留学し、帰国後、製薬会社勤務と並行してフリーランスの翻訳を開始、2005年に独立。産業翻訳から出版翻訳まで幅広い分野の翻訳を手がける。
    訳書(共訳)『ダライ・ラマ 子どもと語る』(春秋社)、『ドリンキング・ジャパン【英日対照】英語で読む日本のお酒を楽しむ文化ガイド Drinking Japan: It’s Not Just Sake』(三修社)など。

    聞き手:福味 知嘉子(株式会社アスカコーポレーション)

    30周年記念サイトは下記より

    https://www.asca-co.com/30th/future_index.html#section03

  • シンプルに書くこと×AI翻訳の活用

    2024年10月、金沢にて開催された第33回JTF翻訳祭2024で、テクニカルライターとして、また英文の評価、指導などで活躍されている中村哲三さんが「情報を『つかう』『つたえる』視点で考えるAI翻訳活用法」というタイトルでご講演され、その後でお話しを伺いました。


    シンプルに書くこと

    石岡:これまで翻訳とライティングは個別の技術として考えられてきましたが、ChatGPTのような生成AIの登場で、AIツールにテクニカルライティングを学習させれば原文の品質を高めることができるし、翻訳文の品質をも高めることができる、という実践的なお話はとても有益でした。
    そもそも伝わる文章にするためには、わかりやすい文章の組み立てが必要だし、読み手を意識することが重要で、そのためには簡潔に書くことだと。長い文章には句や節が多く、その句と節の間の係受けが曖昧になり、わかりにくくなるというわけです。複雑な係り受けや条件提示などを、漢字表記を全体の2~3割に、かつ20文字以内でまとめれば劇的にわかりやすくなる、というメッセージは目から鱗でした。
    Chat GTPで「中学2年生でも理解できるように」とプロンプトを与えて、リライトすればかなり短くなってわかりやすい表現になることも納得です。伝えるためには「シンプルに書く」ことの重要性を、今日は改めて認識しました。

    中村:文章が長くなる時は要点がわかっていないのでしょう。まず何を言いたいのか、それをはっきり把握していない。私も長くなったりします。短くまとめようとすることで文意もクリアになります。

    この先、AI翻訳と共存していくために

    宮脇:MTだけでなく、ChatGPTの翻訳レベルは劇的に向上しています。それでもそれがプロの翻訳文として使いものになるか、と抵抗感を持っていらっしゃる方もまだたくさんいると感じます。私自身もどちらかというとそうした考えを持っていましたが、今回の講演を聞いて、目的や読み手によって文体を変えることができるし、特にChatGPTは使い方によってかなり文章の品質向上に役立つ、とポジティブに捉えられるようになりました。

    翻訳者がMTやChatGPTと上手く共存していくために、「こういう使い方をした方がいいのでは」とお考えは何かありますか?

    中村:まずはセキュアな環境で使うことが前提ですが、背景情報を調べたり、読み手を指定して読みやすい文章にするなど、便利なツールは、とにかく使って、自分の能力のひとつにすることです。自分の能力として使いこなし、こちらが使われてしまわないよう、注意が必要です。

    宮脇:(AIの回答を鵜呑みにせず)わからないことや、腑に落ちない回答が返ってきたら、詳細まで踏み込んで質問したり、プロンプトで「わからない場合は、『わからない』と答えてほしい」と指定するのもありですか?

    中村:そうです。使う側も、むやみに信じないことです。ChatGPTも、翻訳で間違ったりします。まだ、そこまでのレベルではありませんが、そのうち人間を超える時は来るでしょう。今の段階では、少なくとも主役は「自分」ですから、ChatGPTはその便利ツールとして考えるということが大事です。

    MTやChatGPTに期待しすぎてもいけないし、期待しないのもいけない。でもせっかくのツールですから、これを仕事の場で使っていけるようになるほうがいいし、使えたほうが、他者と比べて強みになります。ビジネスとしてやっていくには、属人的なものは基本的に捨てていかなければいけないと思います。


    終わりに

    内容を伝えるために、文章はなるべくシンプルであること。そのためにAIの力を借りることは、今後共存していくための1つの重要な道だと感じました。使用する側が主導権を持つことを軸に、様々な可能性を秘めたAIと共存できる方法を、私たちPMの立場でも探っていきたいと感じました。

    中村 哲三 様

    中村 哲三
    テクニカルライター
    株式会社エレクトロスイスジャパン 英文ドキュメント評価・改善担当
    ASD-STE100 (AeroSpace & Defence Simplified English) STE Maintenance Group (辞書編纂委員) トレーナー
    ISO TC37 (Language Resources) 委員

    聞き手:石岡 映子/宮脇 萌(株式会社アスカコーポレーション)

    30周年記念サイトは下記より

    https://www.asca-co.com/30th/future_index.html#section03